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スウェーデンに住むためには・・・続き

さて前回でスウェーデンでの永住権を手っ取り早く取得するにはスウェーデン国籍を持つ相手がいるのが一番と書きました。そういうまるでお決まりのパターンで永住権を取得したこきさんじを例に挙げますと、まず相手ができた時点でその申請をします、そうすると移民局から通知がきてインタビューを行うことになります。このインタビューがくせ者なのですが、まぁ日本人でわざわざスウェーデンに住みたいから、うそをついて偽のパートナーをでっち上げるっていう人は多分いないと思いますが(実際会ったこともなければ聞いたことも無し)、パートナー申請する人の中には自国には帰りたくない人がいて(内紛とか政治抑圧による虐待など)、嘘の申請をする人もいるらしい。 しかも同棲相手も結婚相手と同様の資格があるので、インタビューではそのカップルが本当かどうか見抜くためにありとあらゆる質問がされます。(何回も言いますが一緒に住んでいるというのがまずの第一条件)。
その昔グリーンカードという映画がありましたがまぁ似たような感じ、さすがに歯磨き粉までは聞かれませんでしたが。
私も事前に友人・知人らに色々と聞いておき(どんなことを聞かれるか)、かなりの事前対策を元彼と一緒にやったのでぬかりはなかったのですが、やはり「あへ?」っと思うことや答えられないものがあることも・・・でもやっぱり一番いいのは素直に分からないものは分からないと言った方がいいことです。
さてインタビュー日、こきさんじも元彼もやはりキンチョーしてて、しかもこれでボツになったらたまらないという事も手伝って、二人で打ち合わせをし、(車で行ったので)移民局の前に着いて車から降りたらとりあえずキスをしようという作戦(今思うとかなりバカらしいが当時は真剣)。もしかしたら担当の人が偶然見てるかもしれないから、うちらが本当のカップルだということをアピールするためにも・・・と言うことで車を降りて打ち合わせどおりにチューをして中に入ったはいいものの、その建物、移民局は移民局らしいがどうも私達が行き着く場所ではなく、結局そこから歩いて数分の別な建物に行く羽目に・・・骨折り損ならぬキス折り損のくだびれもうけとでも言いましょうか。
担当の人が迎えに来て別な個別場所に通され、まずはこきさんじが最初に一人だけ、担当官に約1時間ありとあらゆることを質問され、そのあとで彼が一人で呼ばれこきさんじにしたのと同じ質問をされる。そしてどれだけ同じ答えというか返答をするかというもの。何を聞かれたかを少し挙げると

・今朝の朝食で何を食べたか?(これは絶対聞かれる。というのもこれによって一緒に住んでるかどうかの決めてにもなる)
・相手の家族構成と履歴
・最近の週末に何をしたか?(お互い)
・どういう家(一軒家かマンション、アパートのたぐいとか)に住んでいて、周りの風景やバルコニー等の内観はどういう風か?
・どうやって知り合ったか?
・共通の友人・知人の名前
・お互いの趣味など

大体こんな所、もちろんもっとかなり聞かれたがいちいち挙げてもきりがないのでこんな所で。
こきさんじも元彼も朝食や趣味などは特に問題なく答えられたが、お互い大変だったのが、お互いの親戚・家族の名前。彼にしてみれば日本語の名前でいちいち覚えていられない、特に男性陣の名前は大変、こきさんじのチチは最後に郎がつく長い名前だしアニキの名前もガイジンには発音しにくい、私にしてもその当時、彼のお母さんと彼のお兄さんの奥さんと家にいたネコの名前がかなり似ていてごっちゃになりそうでかなり焦り物。
こきさんじの日本人の友達でインタビューを受けた子はその後で電話してきて「どうしよう・・・居間のカーテンの色聞かれて、私は薄い黄色だと思って言ったのに、彼の答えはグレーで、家に帰ってみたらやっぱり薄いグレーだったのよ~・・・」と泣きそうな勢いだった・・・
ぐらい結構インタビューは疲れる物なのだ。
それでその一回目のインタビューでokがでると1年の居住権がもらえ2年目は二人で一緒に軽く書類にサインするぐらい、そして3年目にまた別々のインタビューをされ(最初ほどきびしくはない)、めでたく永住権受理ということになるのである。
こきさんじいまいち覚えていないが、パートナー申請をする場合基本的には自国のスウェーデン大使館を通して申請するのが常で、例えスウェーデンにいたとしても一旦帰って自国から申請しなければダメだったと思います。
そして一旦永住権を取得すると、よっぽどあくどい事をしない限り、たとえその時のパートナーと別れたとしても永住権を取りあげられることはありません。ただしスウェーデンの場合は人殺しよりも脱税の方が罪が重いので、くれぐれも税金だけはズルしないで払うことをオススメします(笑)。
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コメント 6

ナツパパ

厳しいということは、それだけ取りたい人がいるということなんでしょうね。
高福祉のスウェーデンは魅力ですし、今は経済も良いですしね。

それにしても、インタビューって、よく考えられていますね。
1時間という時間も、移民局の真剣さが分かりました。
でも、最低でも3年は同じお相手と一緒に暮らさなければならないんですね。
by ナツパパ (2008-03-25 08:47) 

がく

いやぁ、緊張しそうですねぇ。
些細な事を覚えている自信もないですし(笑)

なるほど、高福祉国家だけに、義務を果たさない人間には厳しいのですね。
by がく (2008-03-25 20:44) 

こきさんじ

*なつぱぱさん、
高福祉の割には制度がいまいち整っていなく、税金をぼったくられてる気がしないわけでもありません、ただ勉強するのにお金がかからないのは助かりますけど・・・
そうです石の上にも三年の言葉どおり、永住権もらいたかったら最低3年は一緒にいないと(笑)

*がくさん、
かなり緊張しました。私はなるべく余計なことを言わないようにと心がけていたので、担当官にもうちょっと彼氏との事はなしてくれない?とまでつっこまれてしまいました。
by こきさんじ (2008-03-25 22:00) 

YAP

スウェーデンは福祉もしっかりしていますし、魅力的な国ですよね。
私も住んでみたいという気になりますから。
ただ、やはり冬の寒さは、寒がりにはちとつらいですね。
永住権って、私が想像していたよりも簡単に取得できるものなんだなあと思いました。
by YAP (2008-03-26 08:10) 

Jalana

なるほど。
質問の内容としては理にかなっているように感じます。
これを機会にお互いのことにもっと興味を持つようになったりして。
by Jalana (2008-03-26 08:57) 

こきさんじ

*YAPさん、
確かに冬はいただけない・・・理想としては夏の間だけスウェーデンに住むというのが最高ですが。永住権、日本と比べると簡単ですよね、他のヨーロッパ国はどれぐらい大変か分かりませんが。

*Jalanaさん、
そうかなり理にかなっていますが、質問を受けた身としては分かっていると思ってても答えられないものもあったりと冷や汗ものでした。やましいことしてるわけじゃないから堂々としてればいいんですけどね(笑)。
by こきさんじ (2008-03-26 23:23) 

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